平均的思考はやる気をなくす?
子どもたちのやる気は認められるか認められないかで左右することもあります。本来は承認欲求なしで、取り組めることが一番ではあるのですが。
その時に気をつけておかないといけないことが2点あります。
1点目は、具体的にどの点数になれば認められるのかを提示することです。
点数の良し悪しはその時の状況によるので判断は難しいのは当然ですが、子どもたちにとっては、ある程度の点数を取ってきたのに、第一声が、「もっと頑張れば○○点だったね。」ということだと「えっ?まず認めてよ。」になります。特に、毎回こちら側からは点数を準備せずにその状況に応じて取るべき点数を引き上げられると、やる気をなくします。
80点取ってきたら、このミスなくせば、85点だったのに、90点だったのに・・・次は、85点ね、90点ねといった感じです。
2点目は、例えば、今まで5教科で200点台(平均40~50点)の子どもで英語70点、数学65点、国語60点、理科65点、社会35点を取ってきたとします。確実に目がいくのは社会の35点だと思いますが、成績が今まで取れていない子どもは、確実に英語や数学、理科をほめて欲しいものです。しかし、平均的思考を持つと、35点という成績がもっとよければ、、、という発想になり、それに基づいたアドバイス(つまり、社会ばかり話をする。)をします。そうするとせっかく成績が取れたというやる気が削がれてしまう可能性があります。悪い方に目がいくのは平均的な思考なのですが、日本の高校入試のシステムが平均的な思考を元にしているので、仕方がない部分はあるのですが、子どもたちのやる気を考えると少し視点を変えることも大切だと思います。
状況に応じて声掛けは変わってきますが、できれば、やる気になったり、悔しいという気持ちになるようにが目標には最善ではないかと考えています。